作品No.1 2011年9月11日公開
群馬県 大塚孝幸

作品名:無題


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被災地のレザークラフターの方へ

群馬県でレザーカービングを主とした革職人をしております、大塚と申します。
東日本大震災の被災、影響により、レザークラフトから離れざるを得なくなったクラフターの方々に、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。

私は今年42歳になりましたが、20代の頃よりレザークラフトだけが自分の唯一の存在価値、取り柄として生きてまいりました。レザークラフトを奪われてしまったら生きている実感ができない人間です。
レザークラフターの全てが私のような人でないことは十分に分かっておりますが、それでもクラフトの作業環境、工具、資料、過去の作品などを、天災という不可抗力によって一瞬にして奪われてしまった事を自分に置き換えて想像した時、言いようもなくいたたまれない気持ちになりました。

被災を経験していないのにこんな事を言うのは失礼かもしれませんが、天災という外的要因によってクラフトを奪われ、そのまま永遠にクラフトから離れてしまうのはあまりに悔しい事であり、そうして仲間が減る事は私としても非常に寂しくもあります。
私自身は被災地に個人的な知人友人はおりませんが、被災によってレザークラフトから離れてしまった全ての仲間、同士を少しでも励ますことができればと思い、精いっぱいの気持ちを込めてこの作品を製作させていただきました。6月に製作したのですが、公開が今となってしまいました。

「Hold on to your passion for leatherwork」は「レザーワークへの情熱を(まるでしがみつくように)強く持ち続けてください」という意味で、アメリカの著名な革職人に私の意思を伝え、彼の協力を得て考え出した文章です。
今は日々の生活に精いっぱいでレザークラフトの事を考えるどころではないかも知れませんが、レザークラフトへの気持ちが少しでも残っているなら、「いつかきっと・・・」を忘れずに、是非ともレザークラフトに復帰してください。

皆さまのレザークラフトへの復帰と同時に、被災地全ての方々、被災地全般の一日も早い完全復興を心よりお祈りしております。

2011年9月11日
大塚 孝幸