作品No.33 2011年11月1日公開
秋田県  辻永 幸夫 

作品名:信



秋田県の辻永(つじえ)と申します。
このカービングの企画に賛同し参加させていただきます。

文字を入れたカービングというテーマがございましたので、私なりに漢字を一文字選びました。「信」。「しん」という同じ音の漢字には、「神」「心」「芯」「新」「親」「真」「進」など、なにか人の根源につながる意味のある 文字が多いように思います。
その中で「信」を選んだのは、やはり困難の中では、信じられるものが必要だと思うからです。信じる気持ちは、困難から立ち上がるための源となるものではないでしょうか。

また、パターンは、「わ」というひらがなの線を基本の流れにして構成しました。「わ」は「輪」・「和」・「我」に通じる文字として選びました。このカービングの企画でも、人の輪ができておりますね。
物事が、数字や一見合理的な理屈で語られることの多い昨今ですが、理屈が人を置き去りにした、どこか戒めの効かない世の中になっているようにも思えます。いまは歩みを遅くしてでも我を顧みて、和の価値感や祖先からの知恵も探りながら、これからのことを今一度じっくりと考えていかなくてはならない、日本はそんな時期になっているような気がいたします。

以上のようなことを思いつつ、「信」と「わ」を織り込んだカービングにいたしました。

被災された方々が再び平安のうちに暮らすことのできる日々が、一日も早く戻ってくることを、心から祈念しております。

2011年11月
辻永 幸夫

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